日本精神障害者リハビリテーション学会 第25回久留米大会、【テーマ】未来へつなげるリカバリー 〜四半世紀を経て理想から実現へ〜、【会期】2017年11月16日(木)〜18日(土)、【会場】久留米シティプラザ(〒830-0031 福岡県久留米市六ツ門町8-1)

研修セミナー

日 時 平成29年11月16日(木)17:30~20:30
会 場
久留米シティプラザ
〒830-0031 福岡県久留米市六ツ門町8-1
※各研修セミナー会場は当日受付にてお知らせします。
参加費
  • 1セミナーにつき 会員3,000円 非会員4,500円
  • 参加費は事前徴収します。(申込み後、入金方法を通知します。)
申し込み先と方法
  • 担当:平賀昭信(研修担当理事)
  • 〒940-2114 新潟県長岡市北山3丁目3-3
  • TEL・FAX:0258-29-6498
  • 指定の申込用紙に記入し、申し込み先(申込用紙に記載)にFAXまたは郵送にてお申し込みください。後日、申込確認書(はがき)を郵送いたします。
締め切り
  • 11月8日(水)
  • 但し、各研修セミナーとも定員になり次第締め切ります。

研修セミナー紹介(講師敬称略)

1. 「どう手をつけたらいいのか分からないケース」をケアマネジメントの理論でスッキリ紐解き!

講師: 鳥取県立厚生病院精神科・精神保健福祉センター 植田俊幸
  • 難しいケースを受け持って「問題が多すぎてどこから手をつけたらいいのか分からない」「このままじゃダメだけど何もできない」と悩む体験は誰にでもあることです。
  • 目先の問題だけにとらわれず情報を整理し、現場で実行できる支援計画を作るには、ケアマネジメントの手法がとても役立ちます。このセミナーでは基礎を学び、理論を実践に生かすコツをつかむために参加者全員で事例検討を行って、すぐに自分の仕事に応用できる実践技術を体験していただきます。「困難事例」に対して「こんな見かたがあったのか!」という気づきが得られますよ。

2. 明日から使える就労支援のスキル

講師: 障害者職業総合センター 相澤欽一
  • 2016年度のハローワークにおける精神障害者の就職件数は4万件を超えました。15年前の就職件数1,890件の時代からは隔世の感があります。また、2019年度の精神障害者の雇用義務化に伴い、障害者雇用率を2.0%から2.2%に上げる案が厚生労働省から労働政策審議会に諮問されるなど精神障害者雇用に対して更なる追い風が吹いています。
  • この追い風をよりよい就労支援につなげるために、本セミナーでは、①自己理解と自己決定を支援するアセスメントとプランニング、②精神医療と就労支援の連携、③企業支援、についての基本的考え方と具体的なコツを解説します。

3. 退院前服薬教室-服薬指導の基本から応用まで

講師: 医療法人社団 欣助会 吉祥寺病院 河岸光子
司会: 帝京平成大学大学院 臨床心理学研究科 安西信雄
  • 統合失調症の患者さんも最近は早期に退院するようになっていますが、服薬中断等により退院後3か月以内に再入院する人が増えています。服薬中断のおそれが強いため退院できていない方も大勢います。吉祥寺病院では退院後服薬中断になりがちな人たちにSSTモジュール方式の服薬教室を実施して成果をあげています。当日は実施方法を分かりやすくご説明するとともに、「薬を飲みたくない」患者さんへの対応の工夫をご一緒に考えたいと思います。

4. アウトリーチによる精神科サービスの心得・ふるまいかた

講師: メンタルヘルス診療所しっぽふぁーれ 伊藤順一郎
  • アウトリーチとは、利用者の生活の場に赴いて行う支援である。医療機関において行われる支援と最も異なるのは、「その人の、この生活の場で、役に立つこと、価値のあることとはどのようなものか」を利用者とともに考えることが日常になることである。そこで必要なことはいくつもあろうが、演者が今注目したいのは、①person centered の視点(その人の希望や意思を尊重する)と、②一市民としてその人を扱う態度、の維持である。この実現のためには、(1)対話の場をそこで開くこと、(2)多義的であることを保つことなどが、必要と考えている。本セミナーでは、このようなテーマについての対話をその場で行いたい。

5. 家族支援としての家族心理教育

講師:
  • 恵生会 南浜病院 後藤 雅博
  • ちはやACTクリニック 渡邉真里子
  • ちはやACTクリニック 西内絵里沙
  • 訪問看護ステーションえのか 古賀貴敏
  • 本人へのアプローチと同時に最も身近な環境である家族の中でのストレスを軽減することが再発防止に有効です。これは家族自身が日常のストレスを軽減し対処することで達成されます。そのための有効な援助法が家族心理教育です。家族心理教育は、①疾病・治療についての知識・情報を伝える②病気や障害から生じてくる様々な困難への対処法を学習する③心理的・社会的サポートを受けやすくする、の3つから構成されています。本セミナーではその基礎を学びます。

6. レッツ当事者研究-研究するという生き方、暮らし方

講師: 北海道医療大学看護福祉学研究科 向谷地生良
  • 当事者研究は、統合失調症を持った人たちからはじまった「自分の研究者になる」という経験であり、自助の取り組みである。研究テーマは、対人関係や金銭管理などの日常の生活体験の中から生まれ、その中にはいわゆる幻覚や妄想体験と言う固有の経験も含み、一番多いのが”困りごと”からはじまることが多い。そこで、大切なのは、どんな時でも「研究しよう」という発想と態度を手放さないことである。
  • その当事者研究から生まれた「臨床の知」を、専門家の臨床に活かそうとする取り組みがはじまっている。

7. マインドフルネスを体験してみよう

講師: 認定NPO法人リカバリーサポートセンターACTIPS 下平美智代
  • マインドフルネスストレス低減法は、アメリカのジョン・カバットジンによって禅の瞑想法に基づき1970年代後半に開発されたプログラムです。最初は、マサチューセッツ大学医学部内のストレス低減クリニックで、慢性疼痛の対処法として適用され、やがてより一般的なストレス緩和法として広まっていきました。Mindfulnessは、「気づき」とか「気づいていること」の意味です。本セミナーでは、体の感覚を感じていくボディスキャン、呼吸に意識を向ける瞑想、歩く瞑想などを通して、マインドフルネスを体験します。

8. 訪問により本人と家族をともに支援する~メリデン版訪問家族支援から学ぶ「家族支援」の技術

講師: 京都ノートルダム女子大学 佐藤純
  • メリデン版訪問家族支援(Family Work)とは、英国バーミンガムにあるNHS精神保健部門のMeriden Family Programmeによって1998年より開始されている行動療法的家族療法を基盤とした訪問による心理教育的家族支援です。この技術のわが国への普及を通じて、日本の精神保健医療福祉が「本人と家族をともに支援する」ことを標準的なあり方にしていきたいと願っています。
  • 今回のワークショップでは、この技術の説明、日本における試行事業の報告、参加者のミニワークにチャレンジしていただく予定です。「本人と家族をともに支援する」ことについてともに学びあえればと思っています。みなさんの参加をお待ちしております。

9. 生活目標設定の指針と生活臨床

講師:
  • 榛名病院 長谷川憲一
  • 中之条病院 小川一夫
  • 精神障害を持つ当事者と家族が、リカバリー達成を目指して地域社会を送る際に、薬物療法とそのアドヒアランスを求めるだけの働きかけでは限界があります。しかし、当事者、家族がともに希望をもてる生活目標設定をすることは、容易ではありません。当事者と家族の価値観を探り当て、その価値観にぴったり合った具体的生活目標を見出していく必要があるからです。本セミナーでは、事例をもとに生活目標の設定指針に焦点を当てて、生活臨床に蓄積されたノウハウを研修します。

10. ストレングスモデルとコミュニティソーシャルワークを修得しよう!

講師:
  • 早稲田大学 田中英樹
  • 桃山学院大学 栄セツコ
  • 本研修では、最近、わが国でも普及してきたストレングスモデルの技法やコミュニティソーシャルワークの考え方や展開法の基本を理解し実践できるように、演習を通して実践的に学ぶことを目的とする。とくに、ニーズ発見やアセスメント及びケアプランの視点では、従来のケアマネジメントにはなかった個別支援を超えたコミュニティアセスメントやSWOT分析の技法及び社会資源の活用と開拓を学ぶことで、精神障害者支援における新しい視点と実践の拡がりを期待したい。